Mathcadがサブスクになったので、買い取りが可能なMapleを使い始めた。操作に慣れが必要だが、機能はMathcadとほぼ同じ。よく使う操作について備忘用にまとめておく。
モード選択 †
ドキュメントモード †
- 数式表記そのままに近い表示モード。Mathcadに近い操作感だが、1行毎に実行結果が表示されるのでデバッグしやすい。チュートリアルで使用されているモードであり、新規ユーザはこちらが使いやすいと思う。数式や命令の最後に ; がなくてもよい。命令が→で表示されるが、明示的にコマンドを入力したほうが良さそう。数式や実行結果を右クリックして、コンテクストメニューから「コマンドの表示」を選択すると→の命令内容を関数として表示させることもできる。
ワークシートモード †
- プロンプトに関数や命令を入力する対話型の操作モード。数式や命令の最後に ; が必要。命令内容が関数形で表示されるので、実行内容がわかりやすく、プログラミング向き。こちらのモードを想定した解説ページが多い。
実行 †
- 実行は入力ごとに行われるが、通しでの実行は自動ではない(MathcadやMaple Flowと異なる点)。!!!で全実行、!で選択部分の実行。
操作のメモ †
キー入力 †
- 乗算
- * または変数やカッコ間のスペース
- 上付き文字
- ^
- 下付き文字
- __ (アンダースコア2回)
- 下付き番号
- CTRL + Shift + _(アンダースコア1回)
- ギリシャ文字
- CTRL + Shift + G
- ルート
- sqrt + CTRL + Space
- 虚数単位
- I
- 円周率
- Pi
- i(虚数単位), j(虚数単位), pi, e, sqrt
- 文字列 + ESC(オートコンプリート)により、各種定数や関数を入力できる。
コンテキストパネル †
- 数式または実行結果を右クリックして、メニューから「コンテキストパネルを開いて詳細を表示」を選択すると、
右パネルに操作リストが表示される。
コマンド †
- すべての変数、定義を初期化
- restart
- 全体を実行したときに、下の行の計算結果が使われて再実行されないように、最初の行にrestartを入れておく。
- 式の評価
- eval(式 or 関数, 変数 or パラメータ = 値)
- 方程式の解を求める
- solve(解かれる式, 求める変数)
その他 †
- 式の最後に : をつけると、実行結果を表示しない。
- MathモードとTextモードがあり、Textモードではコメントを入れられる。切り替えはF5またはツールバーを使用。