ディジタル回路にアナログ回路やアナログ-ディジタル変換回路を組み込むことにより,無線通信,音声・画像処理,センサ等といった現代のシステムに必須の機能を付加することができます。本講義では,アナログ回路の動作モデルとディジタル回路を組み合わせたサブシステムレベルの回路設計を学びます。従来は、トランジスタレベルのアナログ回路から開始して次第に大規模な回路を組み上げ、最後にディジタル回路と結合させるボトムアップ的手法で設計するのが一般的でしたが、近年は回路の複雑度が著しく増大しているため、アナログ回路やディジタル回路の詳細には入らず、トップダウン設計手法回路設計が行われます。本講義では、時不変線形システムの数式表現である伝達関数を、アナログ回路やディジタル回路に翻訳し、HDL(ハードウエア記述言語)を用いた回路動作モデルによりシミュレーションを行うところまでを具体的に学びます。ここまで理解すれば、ディジタル回路は論理合成ツールで実装可能となり、アナログ回路はIPを利用して組み立てることができます。また、同じ処理内容を、ディジタル回路、アナログ回路、ソフトウエアにより実装できるようになるため、自由にシステムアーキテクチャを操ることが可能です。
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