1.1 レポートの作成と提出方法

以下は実習後のレポート作成の段階で必要になる内容だが、予めレポート作成の手順を大まかに把握しておこう。

各節毎にレポート課題が与えられているので、この課題を含めてレポートを作成する。どうしても締め切りに間に合わないようなら、とりあえず出来たところまで、提出期限までに送付すること。テキスト・エディタや画像キャプチャの使い方については、VDEC設計室利用マニュアル「6. レポート作成に必要なツール」を参照。以下にレポート作成および提出の手順を示す。

このページでは、VDEC設計室の端末のコマンドプロンプトを vlsi00>, 学類(学科)コンピュータ実習室の端末のコマンドプロンプトを ecex000> のように表す。

(1) レポート用ディレクトリの作成

作業用ディレクトリの中に、レポートを作成するために必要なデータや考察のメモ(テキストファイル)を入れるディレクトリ report_lab2 を ~/islab の下に作成する。ここへ、レポートの作成に使用できそうなファイルを溜めておこう。

vlsi00> cd [RET]
vlsi00> mkdir ~/islab [RET]
vlsi00> mkdir ~/islab/report_lab2 [RET]

(2) データの転送

現在のところ、VDEC設計室の端末には、日本語TeXが正常にインストールされていないため、学類(学科)コンピュータ実習室のファイルサーバにデータを転送して、レポートの作成を行う。データ転送の方法は、VDEC設計室利用マニュアル「7. ファイルの転送」も参考にすること。

vlsi00> cd ~/islab [RET]
vlsi00> tar cvf report_lab2.tar report_lab2 [RET]
vlsi00> gzip -f report_lab2.tar [RET]
vlsi00> scp report_lab2.tar.gz **@ecapp:report_lab2.tar.gz [RET]
※ **の部分は、各自の学類(学科)コンピュータ実習室のユーザ名に置き換えること。

(3) データの解凍

学類(学科)のコンピュータ実習室で、Linuxを起動してにログインし、転送した圧縮データを解凍する。

ecex000> cd [RET]
ecex000> tar zxvf report.tar.gz [RET]

(5) レポートの作成

レポートの作成は、TeX や OpenOfficeが使用できるが、使い慣れたソフトがあれば、そちらを使用すればよい。ここでは、TeXを用いたレポート作成の例を説明する。TeXは、学会や出版業界で標準的な著作物提出フォーマットとなっているため、知っていると論文や書籍を執筆する際に便利である。

下記のレポート用 TeX 雛形をダウンロードし、report_lab2 ディレクトリに保存し、雛形ファイルを編集する。独自の使い慣れたレポート用フォーマットを持っている場合は、そちらを使用してもよい。表紙に記載すべき内容については、下記のTeX用レポート雛形の実行例(PDF)を参考にすること。

TeX用レポート雛形ファイル(テキストファイル)ダウンロード
TeX用レポート雛形の実行例(PDFファイル)ダウンロード
OpenOffice用レポート表紙(odtファイル)ダウンロード

学類(学科)のコンピュータ実習室で、グラフィクスファイルをTeXに貼り付ける場合は、下記の設定ファイルも必要になるので、TeX 処理を行っているディレクトリにコピーしておく。

ecex000> cp /usr/share/texmf/tex/latex/graphics/dvipdfm.def ~/report_lab2 [RET]

レポートは、PDF形式で提出すること。PDFは下記の手順で作成できる。TeX用レポート雛形ファイル(ファイル名: report.tex)には、一通りのレポート形式の記述がしてあるので、参考にすること。

TeXの実行手順(Linuxの場合)

  1. TeXのコンパイル(dviの作成)
    ecex000> platex report.tex [RET]
    ecex000> platex report.tex [RET] ※ 相互参照を解決するため2回実行する
  2. dviファイルの確認
    ecex000> xdvi report.dvi [RET]
  3. dviからpdfを作成
    ecex000> dvipdf report.dvi [RET]
  4. pdfファイルの表示
    ecex000> acroread report.pdf [RET]

[参考1] TeXファイルの作成に関する参考URI

学類(学科)のコンピュータ実習室のWindows環境でも、TeXおよびWinShell(TeX用GUI環境)を使うことができる。上記のTeX用レポート雛形ファイルは、文字コードが EUC (LF改行) となっているため、WinShell を使用する場合は、S-JIS (CR + LF改行) または UTF-8 (LF改行)に変換してから使用すること。TeXファイルの編集にTeraPad, Meadow, Emacsなどの汎用エディタを使用する場合は、文字コードはそのままで問題ない。

[参考2] WinShellの参考URI

TeXは、ワープロではなくレイアウトやフォーマットを自動的に統一するもの(文書整形ソフト)なので、ユーザに図の配置をさわらせないで、美しい(数学者が見て美しいと感じるような)レイアウトを自動的に作るようになっている。論文として、美しい文書を作ることを追求しているため、文書内の図の面積の割合にも制限が加えられていおり、思った場所には図が入らない。特に大きい図は、最後のページにまとめて配置されてしまう。対応策としては、図の配置に関する制約をしているパラメータを変更すればよい。例えば、

\setcounter{topnumber}{100}
\setcounter{bottomnumber}{100}
\setcounter{totalnumber}{100}
\renewcommand{\textfraction}{0.0}
\renewcommand{\topfraction}{1.0}
というコマンドを、 \begin{document} の行の前に置いてみる。 これでも、図の位置が勝手に変わるかもしれないが、そのときは諦めよう。(どうしても、図の位置を指定したければ、ネットで調べること)論文や報告書では、下の図とか右の図といった曖昧な表現は禁止されている。このため、図は番号で引用しなければならない。例えば、図1に〜の特性を示す、という記述になる。このため、通常、図が入る場所を指定する必要はないはずだ。

(5) レポートの提出

作成したレポートのPDFファイルを、SPICE-REPbbbb-nnnaaaa.pdf にコピーする。但し、bbbbは入学年度(西暦)、nnnは名列番号(3桁)、aaaaは各自の姓のローマ字の頭から4文字とする。

ecex000> cp report.pdf SPICE-REPbbbb-nnnaaaa.pdf [RET]

ecex000> tar cvf SPICE-REPbbbb-nnnaaaa.pdf.tar SPICE-REPbbbb-nnnaaaa.pdf [RET]

なお、上記tarコマンドの後に、提出するファイルやディレクトリを列記すれば、全てSPICE-REPbbbb-nnnaaaa.pdf.tarの中に梱包される。

レポートのPDFは、VDEC設計室ファイルサーバのレポート提出用ディレクトリにコピーして提出する。以下に、SPICE-REP2000-111kita.pdf というレポートファイルを提出する場合の例を示す。プロンプトは、学類(学科)コンピュータ実習システムのマシンecappを示しているが、VDEC設計室でも同様に提出できる(ecappへのログインは必要ない)。

学類(学科)コンピュータ実習室の端末を使用している場合は、まず ecapp にログインする。
ecex000> ssh ecapp.ec.t.kanazawa-u.ac.jp [RET]

次に、レポートファイルの提出を行う(SPICE-REP2000-111kita.pdfというファイルの提出例を示す)。
ecapp> scp SPICE-REP2000-111kita.pdf **@vlsisv02.ec.t.kanazawa-u.ac.jp:/home/kitagawa/islab_rep/SPICE-REP2000-111kita.pdf [RET]
ecapp> ssh **@vlsisv02.ec.t.kanazawa-u.ac.jp [RET]
vlsi00> chmod 666 /home/kitagawa/islab_rep/SPICE-REP2000-111kita.pdf [RET]
※ **の部分は、各自のVLSI設計室のユーザ名に置き換えること。

複数回提出した場合は、最新のファイルを最終版のレポートと見做すので、提出ファイルは、差分ではなく全ての内容を含むようにすること。

もし、どうしても提出が間に合わない場合は、メール等で事前に下記について知らせること。理由によっては、延期を認めることがある。

  1. 提出可能な日時
  2. 提出延期を希望する理由
[参考] 予告なしに締め切りに遅れる学生が多いようですが、これは社会人としては許されません。しかし、何時までに提出できるかを事前に予告しておけば、何らかの損失がない限り、日程の再調整が可能です。事前に必要日数を予告することにより、相手の予定が立ち、マイナス感情を防ぐこともできますので、覚えておいて下さい。



お問い合わせはこちらまで: kitagawa@is.t.kanazawa-u.ac.jp

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